**インナーマッスル(深層筋)**とは、体の深い部分にあり、関節や内臓を支える筋肉のことです。表面にあるアウターマッスル(表層筋)とは異なり、見た目にはわかりにくいですが、姿勢・動作・健康維持において非常に重要な役割を担っています。
インナーマッスルの主な役割
①【姿勢の安定】
インナーマッスルは、背骨や骨盤を支え、正しい姿勢を保つための土台となります。これが弱ると、猫背や反り腰になりやすくなります。
②【関節の保護と安定】
肩・股関節・膝などの関節をしっかりと安定させる働きがあります。ケガや脱臼、慢性痛の予防にもつながります。
③【体幹の安定】
動作の中心となる体幹(コア)を安定させることで、スポーツや日常動作のパフォーマンスを高め、疲れにくい体をつくります。
④【呼吸や内臓機能のサポート】
横隔膜・骨盤底筋・腹横筋などは、呼吸や排泄、内臓の位置安定にも関与しています。代謝や血流にも良い影響があります。
インナーマッスルが弱くなると…
姿勢が崩れ、肩こり・腰痛・猫背の原因に
ちょっとした動きでも疲れやすくなる
ぽっこりお腹や体のたるみが目立つ
関節が不安定になり、ケガをしやすくなる
運動能力の低下やバランス感覚の悪化
インナーマッスルを鍛えるメリット
効果 内容
姿勢改善 背筋が自然に伸び、美しい姿勢を保ちやすくなる
痛みの予防 腰痛・肩こり・関節痛などのリスクが下がる
運動能力アップ 体の軸が安定し、動きがスムーズになる
基礎代謝の向上 インナーマッスルは持久筋。燃焼効率が良くなる
呼吸・内臓の調整 深い呼吸や排泄の安定に役立つ
インナーマッスルを鍛える方法(例)
プランク(体幹トレーニング)
ドローイン(お腹をへこませて呼吸)
ピラティス・ヨガ
バランストレーニング(バランスボールなど)
呼吸を意識したウォーキング
※急にハードな運動をすると逆効果になることもあるため、正しいフォーム・継続が大切です。
まとめ
インナーマッスルは「体の軸」をつくる重要な筋肉で、姿勢・動作・呼吸・代謝・健康維持に深く関わっています。表面に見えない筋肉だからこそ、意識して鍛えることが大切です。日々の生活に少しずつ取り入れて、疲れにくくケガをしにくい身体づくりを目指しましょう。