骨折

2025年05月26日 14:47

**骨折(こっせつ)**とは、骨に強い外力が加わることで、骨が折れたりヒビが入ったりする状態を指します。完全に骨がバラバラに割れてしまう場合もあれば、線のようなヒビ(不完全骨折)で済むこともあります。

骨折の主な原因
転倒や転落
 → 高齢者の転倒による大腿骨や手首の骨折が多い

交通事故やスポーツ外傷
 → 瞬間的に強い力が加わると骨が折れる

骨の病気や加齢(病的骨折)
 → 骨粗しょう症などで弱くなった骨が、軽い衝撃でも折れることがある

繰り返しの負荷(疲労骨折)
 → マラソンやスポーツなどの過剰な負担が原因

骨折の種類
種類 内容
完全骨折 骨が完全に折れている状態
不完全骨折(ヒビ) 骨が一部だけ割れている
開放骨折(複雑骨折) 骨が皮膚を突き破って外に出てしまう
粉砕骨折 骨が細かく砕けてしまう重度の骨折
疲労骨折 軽い力が繰り返しかかって起こる
病的骨折 骨の病気が原因で弱くなった状態で折れる

骨折の主な症状
強い痛み

腫れ・内出血

変形やぐらつき

動かすと激痛

荷重がかけられない

(開放骨折の場合)骨が見える・出血がひどい

※骨折の程度によっては、初めはただの「打撲」や「捻挫」と見間違えることもあるため注意が必要です。

治療方法
整復(骨の位置を戻す)
 → ズレている場合は、元の位置に戻す操作が必要

固定(ギプス・シーネ・包帯)
 → 骨が正しい位置で自然にくっつくまで固定

手術(必要に応じて)
 → プレートやボルト、ピンで骨を固定する

リハビリ
 → 固定後、筋力や関節の動きを取り戻すためにリハビリを行う

骨折の治癒期間(目安)
指・腕:約3〜6週間

足・脚:約6〜12週間

大腿骨や骨盤:数ヶ月〜半年以上かかることも

※年齢や骨の状態、生活習慣によって回復スピードは大きく異なります。

注意点
骨折は放置すると変形・機能障害・神経損傷の原因になります。

少しでも疑わしい症状があれば、早めに接骨院(整骨院)、整形外科を受診しましょう。

子どもや高齢者の骨折は特に注意が必要です。

まとめ
骨折は、日常の転倒から激しい事故まで、誰にでも起こり得るケガです。早期発見・適切な治療・リハビリの継続が、後遺症を防ぐカギになります。痛みや腫れが引かない場合は、自己判断せずに医師の診断を受けましょう

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