マッサージは、自律神経のバランスを整えるのに効果的だといわれています。現代人の多くは、ストレスや生活習慣の乱れによって交感神経が優位になりがちです。マッサージには、それを副交感神経優位のリラックス状態へ導く働きがあり、心身の不調改善にも役立ちます。
自律神経とは?
自律神経は、内臓や血管、体温などを無意識にコントロールしている神経で、次の2つに分かれます。
交感神経:活動・緊張モード(昼・ストレス時に活発)
副交感神経:休息・回復モード(夜・リラックス時に活発)
このバランスが崩れると、不眠・頭痛・めまい・動悸・イライラ・だるさなど、いわゆる「自律神経失調症」と呼ばれる症状が現れやすくなります。
マッサージが与える主な効果
副交感神経を優位にする
→ ゆっくりとしたリズムで身体を刺激することで、脳が「安心・安全」と認識し、リラックス状態に切り替わります。
血行改善・筋肉の緊張緩和
→ 筋肉のコリや張りが和らぎ、血流が促進されることで体が温まり、副交感神経が活性化しやすくなります。
呼吸が深くなりやすくなる
→ マッサージを受けて緊張がほぐれると、自然と呼吸が深くなり、自律神経の安定につながります。
ホルモン分泌の調整
→ ストレスホルモン(コルチゾール)を減らし、幸福感をもたらす「セロトニン」「オキシトシン」などの分泌が促進されることが報告されています。
こんな方におすすめ
ストレスが多く、疲れが抜けにくい方
不眠や寝つきの悪さがある方
便秘・下痢・冷えなど、身体の不調が続く方
イライラや不安感が強い方
パソコン・スマホで目や首が疲れている方
マッサージを受ける際のポイント
強すぎない圧でリズミカルに:副交感神経は「心地よい刺激」で活性化されやすい
深い呼吸を意識する:施術中に呼吸を整えるとより効果的
継続的に受けるとより安定:定期的なリラクゼーションで自律神経の安定が持続しやすくなる
まとめ
マッサージは、単に「筋肉をほぐす」だけでなく、心身の緊張を解き、自律神経を整える効果が期待できます。ストレス社会を生きる現代人にとって、心と体のバランスを保つための大切なセルフケアのひとつです。