**捻挫(ねんざ)**とは、関節に無理な力が加わり、靭帯(じんたい)や関節周辺の組織が伸びたり、傷ついたりするケガのことです。関節をひねったときに起こりやすく、足首、手首、指などに多く見られます。
捻挫の原因
転んだときに足をひねる
スポーツ中にジャンプや着地をしてバランスを崩す
段差で足を踏み外す
無理な体勢で関節に負荷がかかる動作をしたとき
主な症状
痛み(関節の周囲がズキズキする)
腫れ(患部が腫れてくる)
内出血やあざ(皮膚の色が紫色になることも)
動かすと痛い、力が入らない
関節が不安定に感じる
捻挫の重症度(3段階)
軽度(1度):靭帯が少し伸びた状態。腫れや痛みは軽く、数日で回復。
中等度(2度):靭帯の一部が切れている状態。腫れと痛みが強く、安静や固定が必要。
重度(3度):靭帯が完全に断裂。関節がぐらつき、手術が必要になる場合も。
応急処置:RICE処置
R(Rest)安静:無理に動かさず、体重をかけない
I(Ice)冷却:氷などで冷やし、腫れと痛みを抑える
C(Compression)圧迫:包帯やサポーターで軽く圧迫する
E(Elevation)挙上:患部を心臓より高くして腫れを抑える
治療と回復
軽度の捻挫:数日〜1週間程度で改善
中〜重度:数週間〜数か月かかることもあり、医療機関での治療やリハビリが必要
**固定具(テーピング、ギプス)**を使うこともある
再発を防ぐには?
ストレッチや筋力トレーニングで関節を強くする
スポーツ前の準備運動を忘れずに
正しい靴や装具を使用する
治りきる前に無理に動かさない
まとめ
捻挫は軽く見られがちですが、放っておくと関節が不安定になり、癖になる(再発しやすくなる)こともあります。痛みや腫れが強い場合、自己判断せず柔道整復師のいる接骨院(整骨院)、整形外科の受診をおすすめします。