膝の痛みは、年齢や性別を問わず多くの人にみられる症状で、運動時だけでなく、日常生活の中でも立ち上がりや階段の上り下りなどに支障をきたすことがあります。加齢やケガ、使いすぎ、姿勢の悪さなど、さまざまな原因によって起こります。
主な原因
加齢による関節の変形(変形性膝関節症)
軟骨がすり減り、骨同士がこすれて炎症や痛みを起こします。
スポーツや事故によるケガ
半月板損傷、靭帯損傷など、膝の構造の一部が損傷することで痛みが生じます。
筋力低下や体重増加
太ももの筋肉(特に大腿四頭筋)の衰えや体重の増加は、膝への負担を大きくします。
過度な使用や不適切な姿勢
長時間の立ち仕事、しゃがむ作業、膝を酷使する運動なども原因となります。
症状の特徴
動くと膝が痛む、または違和感がある
階段の上り下りや正座がつらい
膝が腫れたり熱を持つ
曲げ伸ばしがしづらくなる
ポキポキと音がすることもある
対策と予防法
適度な運動:筋力をつけることで関節への負担を軽減
体重管理:膝関節にかかる負担を減らす
冷え対策・保温:血行を良くし、炎症を抑える
膝を守る動作を心がける:しゃがみ方、立ち上がり方に注意
無理せず休養をとる:痛みがあるときは無理に動かさず安静にする
医療機関を受診すべきタイミング
痛みが数日たっても改善しない
腫れや熱を伴っている
歩行が困難なほどの強い痛み
過去にケガをした箇所が再び痛み出した場合
膝の痛みは、早めに対処すれば重症化を防ぐことができます。軽く考えず、生活習慣の見直しや、必要に応じて医療機関での診察を受けることが大切です。